カードローンの無利息期間は本当に得?甘い言葉に油断しない!

手持ちのお金がなくなってしまった、次の給料日まであと半月、その間をしのぐだけの生活費がほしい……そんなとき魅力的なのが、カードローンの無利息期間です。必ず返せるあてがあるのだとしたら、借りても損ではない。そう思われますか?

会社や銀行によって異なりますが、初めての利用者に限って30日間無利息というケースが多いようです。何度借りても最初の一週間は無利息、というところもあります。ほとんどの方は30日のあいだに一度は給料日があるはずですから、必ず返せるような気がしますね。

カードローン会社はどうしてこのような無利息期間を設けられるのでしょうか?お金を貸すにはいろいろな手間がかかります。初めての方限定ということは、審査や契約の手間もありますし、書類やデータを作ったりと、人件費がかかります。更にカードを発行して書類を郵送するなど、直接的な出費もあります。

そういった損を取り戻せる自信があるから、カードローン会社は無利息期間を設けられるのです。無利息期間を目当てに新しく契約した人の多くは、無利息期間が終わって通常の利息を請求されるときになっても、利用をやめられないということです。

「30日間の無利息期間を設けている会社はたくさんある。では、1社目の無利息期間中に完済できない場合には2社目から借りて完済し、また2社目の無利息期間中に完済できない場合には3社目から借りて……というようにすれば、ずっと利息がかからない」。そんな風に考えられる方もいらっしゃるかもしれません。

なぜお金を借りる必要があるのでしょうか?30日間、つまり一度は給料日がある状態で足りないお金というのは、そもそも「ない」お金です。「ない」お金を「ある」状態にするには、収入を増やすしかありません。収入が増えるあてがなくて借りたお金は、いつまでたっても足りないままです。いつまでたっても足りないのであれば、上記のように順繰り借りていった場合に、いつかは借りられる会社がなくなって通常の借金になることが確実です。

通常の借金をせざるを得ない人にとっては、無利息期間はありがたいものです。反対に、借りる必要のない人が「無利息だから」という理由で借りるのは危険です。その甘い考えが、いずれは生活を圧迫するほどの借金苦を呼び寄せることになるかもしれません。

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